債務整理コラム
厳しい借金を負った場合の典型的な4つのパターン
「お金で幸福は買えるのか」は洋の東西を問わず、古今より問われてきたテーマの一つです。ここで問います。「お金で幸福は買える」でしょうか。買えないでしょうか。
答えは簡単。「こんなばかばかしい話はない」が正解です。答えになっていないとご立腹の方もおられるかもしれませんが、私達一般人にとってこれ以上の答えはありません。なぜならお金で幸福が買えるかどうかなど、人生にとってそれほど大事なテーマではないためです。十年・二十年と時間をかけられるほど本当にそのテーマが大事なのであれば、自分なりにお金を貯めてみれば良いだけのこと。要するにこんなくだらないことに時間を割いている人は相当な暇人しかいないのです。
なぜこんな問題を投げたのか。それは「物事には優先順位がある」ためです。毒矢が刺さって身体にどんどん毒が染み込んでいる人がいたとしましょう。急所に矢が刺さっているにも関わらず、その矢を見つめながら「この矢は誰が放ったのか。どんな毒なのか。矢はどんな材質でできているのか」などと考えあぐねる暇はありません。さっさと抜く。一秒でも早く矢を抜いて毒が身体に回らないようにする。それが大事です。矢には毒が塗られているのですから、矢じりに「かえし」がついていて、少々肉を巻き込んで激痛が走っても、目を閉じて「エイッ」と抜かねばなりません。グズグズしていると死んでしまいます。
借金問題もそれと同じこと。借金を抱えている人がまず真っ先に考えるべきことは「そもそも借金とは何だろう」ではありません。借金を返せるのか返せないのか。どうすれば返済できるのか。もし返せないのであればどうするのか。単純にこれだけなのです。
しかしそのような指針がなく、厳しい借金を負った人の多くは以下の4つのリアクションのいずれかを取ります。
1)もう少し待ってみよう。今の時点でお金を工面できるあてはないけれど、目先の返済日さえやりすごせば時間ができる。その間に返済のめどが立つかも。
2)知人友人・親戚・家族に頼んでお金を借りよう
3)借金なんてもう知らない。借金を負わせた相手が悪い。返済をせっついてくるサラ金が悪い。返済できないものは返済できない。
4)自分なりに債務を調べて債務整理の相談をしてみよう
もちろんこれ以外の方もおられるでしょうが、大抵は上の4つの範疇に含まれるようです。 まず、最初の2つについて見てみましょう。
・もう少し待ってみよう。今の時点でお金を工面できるあてはないけれど、目先の返済日さえやりすごせば時間ができる。その間に返済のめどが立つかも。
・知人友人・親戚・家族に頼んでお金を借りよう
借金の返済が厳しい場合、多くの人はこのパターンになります。何とかなるかもしれないと言う淡雪よりも儚い希望的観測によって返済の先延ばしを繰り返します。もし期日になっても返済ができないのであれば、他に借入できるサラ金がないかどうか二件も三件も借金のはしごを繰り返します。しかしそうこうしているうちに利息と言う名の猛毒が身体にまわり、やがては動けなくなってしまいます。これを麻痺させるためにさらに借金を繰り返す。そうしていつしかそれが惰性になったところで多重債務者としてにっちもさっちもいかなくなってしまうのです。
また一定の割合でこのような人もいます。
・借金なんてもう知らない。借金を負わせた相手が悪い。返済をせっついてくるサラ金が悪い。返済できないものは返済できない。
コラムで幾度も述べていますが、これは最悪のパターンです。確かに連帯保証などでにわかに借金を負わせられた場合、その怒りの矛先は債務者に向くかもしれません。しかしそれは借金そのものとは別の話。借金の返済から顔を背けた場合、人生に壊滅的な被害を及ぼしかねないのです。
・自分なりに債務を調べて債務整理の相談をしてみよう
実はこれが選べる人はけして多くはありません。とても頭の回転が速い人か、家族・友人思いのまじめな人か、さもなくば借金が重なってにっちもさっちも行かず、やむにやまれずとなった人かのいずれかなのです。
借金問題で「債務整理を行おうか」と言う思いが胸の内を過ぎった人はとても幸運です。しかし債務整理にたどり着く割合が低いままでは世の中の人は借金だらけになってしまいますし、実際に借金だらけなのです。世の中で飛び交っているお金の数割は借金だと言えるでしょう。だからこそ、なるべく多くの人が借金問題から解放されることを願うべく、債務整理事務所の多くは無料相談を設けているのです。
借金の返済は単純です。返せるか返せないか。それだけなのです。返せるのであればさっさと返した方が得です。返せる場合でも場合によっては債務整理を行うことで完済を大きくショートカットすることもできます。逆に返せない場合、これは債務整理を必ず行うべきです。
当所では「債務者が自力でも返せるけれど、債務整理を行った方が良い場合」と「自力では返せないから債務整理を行うべきである場合」のそれぞれにアドバイスを行います。「自力で返せるけれど、専門家の意見も欲しいので相談してみた。その結果、遥かに楽に借金問題が終わることに気づいた」と言う人も少なくありません。
まずは無料相談を行なってみてください。