債務整理コラム
債務整理で迷ったときの判断基準
借金でお悩みの方なら誰でも「債務整理をしようかな。でも面倒だし、費用もかかるし、どうしようかな」と思われたことがあるはずです。
人間はある状況に直面した際、必ずパターン化された行動に着手します。これはつまり、自分の手の届く範囲で処理できることや、今までやったことのある事柄を優先したがると言うことです。
たとえば友人から借金を繰り返しているタイプの人は、お金に困ってくるとまた再び友人に借金のお願いをしがちです。同様に家族から借金をしている人は、お金の問題が発生すれば、また家族に借金を頼むことでしょう。そこで友人や家族から借金を断られても、次に考えるのはやはり債務整理ではなく、別の誰かへの借金です。なぜならこれも先と同様、今までのパターンに沿ってしまうため。この結果、別の人に借金を頼むか、サラ金のATMを調べ始めるかの流れになりがちなのです。
債務整理と言うものは人生のうちでそう何度も行うものではありません。誰もが初めての経験で、不安を感じるのは当然のことと言えます。このため、返済が苦しくなってきた人のほとんどが、債務整理と言うものがあることを知りつつも、知らず知らずのうちに自分の不安から顔を背けてしまいます。「借金の仕方は知っているし、知り合いを山ほど当たったり、幾つかのサラ金に同時に審査したりして貰えば、返済はまだ何とかなるだろう」と言う行動に走りがちなのです。
これらは借金にあまりにも慣れ親しんでしまった人が陥りやすい傾向の一つ。多重債務者の近い将来は債務超過であり、返済できない状況に頭を抱えながら、毎日のように取立や督促に遭って苦しむことになりかねません。またそれに伴って人間関係も徐々に破綻してゆき、嵩む金利との相乗効果によって自分を取り巻く環境も急激に悪化してゆくことでしょう。
上に述べたように債務整理とは、借金を大きく減らすことを通じて人生を成功へと導くためのものです。成功の定義は色々ありますが、社会に大きく貢献することで地位・名誉・財産を得ることとここでは考えてみましょう。
さて、古今東西を鑑みると成功者は数知れず、その手法も多岐にわたります。しかし私たちのような凡人と生まれながらに成功している人とでは、その環境に大きな差があります。私たち凡人が唯一成功へとたどり着ける方法。それは努力です。
ジョフ・コルヴァン著「究極の鍛錬」では大きなパフォーマンスを出すための訓練手法が記されています。大きなパフォーマンスとは何か。たとえば投資の帝王と呼ばれるウォーレン・バフェット。ゴルフ界の王者タイガー・ウッズ。ビル・ゲイツ。モーツァルトなど、世界的・歴史的な成功を収めた人々の成果のこと。この書籍では大成功を収めた彼らが、どのような訓練・鍛錬を通じてその力を手に入れたのかを分析しています。
さて、この「究極の鍛錬」に挙げられている特徴に
(1)精神的につらく
(2)面白くないもの
と言う項目があります。
大きな成果を出している人はなにか斬新な行動を取っているわけではありません。ウルトラCではなく、むしろ当たり前の訓練を人一倍、高い集中力でこなしているのが特徴です。これは野球選手のイチローの名言「小さいことを重ねることがとんでもないところに行くただ一つの道だ」からも一目瞭然だと言えます。
当たり前の、面白くないことへと意識を向けて舵を切ることで、大きな成功が手に入る。受験勉強を考えてみるとわかりやすい、当たり前の話ですね。
話を戻しますと、債務整理は多くの人にとっては初めての挑戦です。知らない人には不安が残ります。また、面白いものではありません。場合によっては面倒だと感じることも多いでしょう。しかし、これを先の「大きなパフォーマンス」にあてはめて考えてみるとどうでしょう。
借金問題が厳しくなってきた際、別のサラ金会社から借入を繰り返すのではなく、あえて債務整理と言う新しい道へと思い切って舵取りをすることが成功への近道になるのではと思います。