債務整理コラム

借金がない未来へ至るための魔法のテクニック 1

当所は債務者に対して親身になってアドバイスをしています。債務整理業者の中には、いわゆる「売らんがな」を目的に、借金の整理を事務的に淡々とこなせば良いと考えている事務所も少なくありません。しかしこのような事務所は悪質な貸金業者や複雑な債務状況など、想定外の出来事に見舞われるとたちまち委任を辞任してしまうことがほとんど。逆に当所は厳しいこともいいますが、そのかわりにしっかりと責任を負って業務を遂行することに誇りを抱いています。

さて、借金問題を扱っていて、当所が一番心配になる債務者がどのような方かお分かりになるでしょうか。多重債務が膨らみ、複数のサラ金会社から一日中督促の電話がかかってきている人でしょうか? はたまたヤミ金から借入をして命を奪われるかもしれないと怯えている人でしょうか? いいえ、違います。

答えは「お金がない」という人たちです。こんなことをいえば「債務整理って借金を減らしたり、なくしたりするためのものだろう。お金がないのは当たり前じゃないか」という声が聞こえてきそうですが、そういう意味ではありません。もちろん、債務者がお金を持っていないのはわかっています。しかし、債務整理事務所に来て「私、お金ないんですよ」と言っている人には、当所としても首を傾げざるを得なくなることがあります。お金がないのは当たり前ですが、それをわざわざ伝えるということは債務整理の費用を減らしてほしいと窮状を訴えているようにも聞こえます。しかし実態は違うのです。

厳しいことを申し上げます。お金がなくなれば人はどうなるかご存知でしょうか。死にます。お金がない人は死んでしまうのです。もちろん、世の中には生活保護のような制度もありますが、総量規制の影響上、そのような人が債務整理を行うことは特殊なケースを除けばけして多くはありません。

それにも関わらず「お金がない」というのはどういうことなのでしょう。費用のせいでしょうか。たとえば当所の任意整理は着手金が1000円です。普通に生きてきて、1000円がないということはあり得ません。なければ1時間だけでも働けば良いのです。もちろん着手金無料で引き受ける債務整理事務所も山ほどありますが、このような事務所はやる気が非常に低いケースもまま見受けられます。たとえば、委任したように見せかけて実際は、何の手続きもせずに債務整理を放置しておいて、債務者が「この任意整理どうなっているんですか」と問いただしてもなしのつぶて。しつこく催促するといきなり委任を辞退されてしまうというケースもあります。要するに時間の無駄になることがあるのです。逆に1000円でも支払いをしておけば、お金を支払ったのだからと債務者も当所もお互いに責任ある行動を取れる。そのための1000円なのです。

なぜこのような話をするのか。それは結構な割合の債務者が「なんとなく借金を減らす」という程度にしか債務整理を考えていないためです。これは当所に債務整理を委任するしないに関わらず、非常に危険な考えです。お金がないということの本当の危機感がわからないと、せっかく当所が極限までサラ金と交渉をし、ときに残債をゼロにしたとしても、遠からず借金地獄へと戻ってしまうことが目に見えています。

これでは元も子もありません。債務整理を求めるということは少なくとも借金を減らして金銭的に負担の少ない生活をしたいということのはずです。であれば「なんとなく負担の少ない生活」に思いを馳せるのではなく、しっかりと借金のない生活に目標を合わせましょう。

借金まみれになっては債務整理をする生活を繰り返すのではなく、たった一度債務整理を行うことで、二度と借金には関わらないと強く誓い、実践できる。それこそが当所の理想でもあります。

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