債務整理コラム
サラ金・ヤミ金から借りたお金は幻想に過ぎない
過去のコラムでも申し上げましたが、借金はサラ金業者から得るものではありません。サラ金業者はあくまでもお金の「仲介業」に過ぎないのです。
では、借りたお金はどこから来ているかといえば、それは「未来にいる自分」から借りているのです。
今現在、借金の返済で青息吐息の債務者。もしくは完済や債務整理が終わったばかりの方。このような方々も過去を振り返ってみてください。かつて借りた借金をどうしたのでしょうか。家族のために病院の費用に使った方であっても、病気の人はそのお金で治療できたはずです。教育費に使った人であっても、ご自身やお子さまがそのお陰で勉強ができたはず。パチンコや競馬に消えてしまったという人であっても、そのときは夢中になれたはず。ましてや旅行などの遊興費であればなおさらです。いずれにせよ、そのお金によって何らかの行為はしたはずです。
しかし、返済をしている最中の今はどうでしょう。とても苦しいのではないでしょうか。完済直後や債務整理が終わった方は少し前を振り返ってみていかがでしょう。大変苦しまれたのではないでしょうか。
今の自分が苦しいのは「過去の自分」にお金を与えたからです。サラ金屋が奪うのではありません。確かにサラ金屋はとてもあこぎで、人目につかないところではときに多少グレーな取立行為をすることもあります。しかし、彼らが取立・督促をしても必ずしも高い儲けになるわけではありません。金利分だけです。
あなたに対してサラ金が取り立てたお金はどこに消えるのでしょう。サラ金のところにゆく。それはもちろん正解です。でも本質的にはそうではありません。彼らはかつて「未来のあなた」から借りたお金で融資を行ったのです。
借金で手元に入ったお金は幻想に過ぎません。お金は信用によって創造されます。返済ができない状態であるにも関わらず、ズルズルと債務超過を続ければ当然信用はガタ落ちになるでしょう。しかも債務不履行の状態ではサラ金会社は融資を行いません。未来にいるあなたに信用が置けないためです。
借金で得たお金は幻想です。実際には存在しません。サラ金業者は実際には存在していないお金をちらつかせることで、将来のあなたから言葉たくみにお金を引き出そうとしてきます。
ヤミ金業者ともなれば事態はさらに悪質です。今あなたに対して融資を行うなどとうそぶきながら、実際にはびた一文たりとも貸付を行いません。サービスを受けられないのですから、そのような者に返済をする義務などもちろんありません。
しかしながらヤミ金は、一度連絡をしたその時点でもう手遅れ。融資や審査を取りやめたところで、ヤミ金側は「手続きを開始した」だの「やらないならキャンセル料がかかる」などと言いがかりをつけてきます。そうしてわずか数時間後、もしくは数日後のあなたから莫大なお金を引き出そうとしてくるでしょう。
サラ金とヤミ金は名前が似ているだけで、実態はまったくの別物です。ヤミ金はサラ金に擬態して債務者を餌食にするだけの寄生虫です。深海魚のアンコウは頭の前にエサに見せかけた触覚をぶらさげ、エサと勘違いしてよってきた小魚を食べます。同じようにヤミ金は融資に見せかけた宣伝を行って債務者を集めます。もちろんアンコウと同じようにそこに本物のお金はありません。ただ、近寄ってきた債務者に喰らいつき、ひたすらに手持ちのお金を搾り取るだけなのです。
サラ金業者は法に則って融資を行います。しかし先に述べたようにその融資のお金も所詮は幻想に過ぎません。返済するとき、あなたは過去の自分の借入が今の自分をどれほどまでに苦しめているか気づくはずです。また、返済時の自分が必ずしも過去の思惑通りに返済をしているとは限りません。家族が病気にかかったり、会社が倒産したり、同僚や先輩の嫌がらせによって解雇されたり、事故に遭ったりするかもしれません。
このようににっちもさっちもいかない状態を解除するために存在しているのが債務整理なのです。サラ金であれ、ヤミ金であれ、当所ではこの問題を併せて解決することが可能です。不安や不満がある方は気兼ねなく当所までご相談下さい。必ずお力になれることを確信しています。