債務整理コラム

借金で行き詰まったときは、悩むより無料相談を使い倒す 1

1 債務整理の選択肢が無数にある時代

ご年配の方を中心に債務整理についての偏見はまだまだ多いようです。債務整理とは響きの良い自己破産に過ぎない。自己破産をすると人生の落伍者とみなされる。誰も相手をしてくれなくなる。そんな人聞きの悪いことができるか。そういう考えにあるようです。

違います。その考えは偏見です。もしかしたらご年配の方の時代では「債務整理(自己破産)」はそういうものだったかもしれません。でも、今は違います。どれくらい違うのかたとえ話をします。

昔は海外旅行といったらハワイでした。みんながうらやましがったものです。でも今は海外旅行といってもいろいろあります。イタリアはヴェネツィアの町並みを散策する人もいます。インドのタージマハールを眺めにいく人もいます。中には豪華客船で南極大陸を見る人もいるでしょう。みんながいろいろな世界を漫喫している中で「なにをいっている。海外旅行といったらハワイに決まっているだろうが!」といわれても、みんな困ってしまうのです。

債務整理も同じです。任意整理もあれば、個人再生もあります。特定調停もありますし、おっしゃるとおり、自己破産も存在しています。このように債務整理の選択肢が広がっている中で「債務整理といえば自己破産。そんな人聞きの悪いことできるか」といわれても、今の時代の弁護士さん、司法書士さんはみんな困惑してしまいます。もう、そういう時代ではないのです。

さらに今の時代、債務整理も債務者一人ひとりの状況に合わせて手法を作ることができます。先の海外旅行でたとえれば、昔はツアーコンダクターに連れられてみんなで集団で動き、決まった場所で食事をするのがお定まりでした。でも今は旅行者一人ひとりのプランを自分で自由に組み立てることができます。「目的地はイタリアのヴェネツィア。でも途中でフィレンツェにも寄りたい。三つ星レストランで食事をして、それからショッピングも楽しみたい」とわがままができるのです。

同じように債務整理でも「この人には義理があるから、この人だけは借金を返してあげたい」とか「先祖代々守ってきたこの不動産だけはどうしても子どもにゆずってあげたい」といったような、債務者一人ひとりの状況に合わせて、自由に借金の整理もできるようになった時代なのです。

2 多重債務者が失敗する2つのパターン

借金が返せなかったり、返すのが苦しかったりする状態は本当につらいものです。キューっと締めつけられるように胸が苦しくなることでしょう。焼けた鉄板に魂がのせられたような気持ちになることでしょう。お金が足りないのに、取立が来るのは本当につらいものです。

このつらい気持ちの果てに債務者が陥りがちな落とし穴が2つあります。1つは借金を「恥」と捉える人が陥るもの。借金は恥ずかしい。世間さまに顔向けできない。きまじめなのは結構ですが、そういう思いが強いご年配の方ほど誰にも相談できず、一人で悩みを抱え込んでしまいます。そのあげくに行方しれずになってしまっては元も子もありません。 サラ金会社の社員は確かに取立をします。でも、ヤミ金のような不正な犯罪組織でない限り、サラ金は会社として国の法律に従っています。だから度を越した取立はできません。また、サラ金会社の社員もサラリーマンであって「この借金を取り立てないと自分の人生がダメになる」というわけではありません。要は鬼ではないのです。事情をきちんと話せば少しくらいは耳を傾けてくれる人の方が多いのです。あまりにも抱え込んで鬱々となるよりも、関係者に事情を話す方を優先すべきです。

もう1つは開き直りです。「借金を返せない。返すお金もないからどうしようもないんだ」と開き直ってサラ金に言い立てたらどうなるか。先に述べたのと逆の事態になります。相手だって人間なのです。少しくらいなら耳を傾けてくれますが、ケンカを売るような態度であれば、顔には出さなくても内心で彼らも怒りを覚えます。

「貸した金を返さずに、その態度はなんだ!」ときます。

そうなると取り立てはどんどん厳しくなるでしょう。場合によっては恫喝まがいの法律スレスレの態度へと豹変するかもしれません。開き直れば債務者は自分で自分の首を締めてしまいます。

これらはどちらにしても良い結果には結びつきません。

ページの一番上へ