債務整理コラム
借金生活の改善に合わせて、心と身体を浄化する 2
3)趣味・娯楽の問題
どんな人でもまずほとんどの人が趣味を持っています。それこそ旅行・サイクリング・水泳・読書・食べ歩き・登山など、いちいち挙げていたらきりがありません。ただ、趣味というものはあくまでもストレスの解消であり、お金に余力があってはじめて行えるものです。
これは多くの方が頭のどこかでうっすらと理解している事柄でしょう。だから「そんなこと言われなくてもわかっているよ」と思うはずです。ところが同時にほとんどの人が、趣味に関して本末転倒になってしまっているのです。
これは先の人間関係の分野にも絡みますが、たとえば魚釣りに入れ込んでいる人がいたとしましょう。趣味にのめりこんでいる人は、金銭的に困窮しているにも関わらず、釣り仲間から「今、千葉の海で大きなカツオが釣れるんだってさ」と誘われてしまうと、「こんなチャンスはもう二度とない」とばかりに一も二もなく飛んでいってしまいます。また、この手の人は「エサにかける料金だけは別」だの「釣り船代はケチれない」などと自分で理屈をつけてしまいます。
パチンコにしても、キャバクラにしてもこれは同じ。遊興費に関するものは、とかく自分の欲望を優先させがち。他人からすれば一円も使わずに済むところに、たくさんお金が流れ出ており、しかもそれを自分のルールで許してしまっている人はとても多いのです。
もちろん趣味を持つことが悪いのではありません。ただ、人生という長い歳月は、実はその人の過ごす一年、一ヶ月、一日の繰り返しなのです。その人の一日を見れば、その人の人生がわかります。だからこそ、今お金に苦しんでいるのであれば、今はがまん。人間関係が難しくなるというのであれば、お金がないことを事前に伝えれば何も問題は生じないのです。
一番怖いマンホールは他人が仕掛けたもの
美容や健康を含めた生活の問題であれ、人間関係であれ、趣味や娯楽であれ、人がお金をムダに使ってしまうのにはわけがあります。それはお金を使ってしまう人の心構えがどうこうという問題ではありません。なぜなら、世の中にはいかにお金を使うまいと思っていても、いつの間にかお金を使ってしまうマンホールがいたるところに口を開けているからです。
その最たる例はパチンコ屋です。パチンコ屋の店員に話を聞いたことがありますが、彼らは朝から晩まで、パチンコチェーン店の役員から「客の射幸心を煽れ」と言われ続けているそうです。
射幸心というのは「おっ、ラッキー」と、思えるような出来事です。人はこれを不定期に繰り返されると夢中になってしまいます。少し前にDMMという会社がスマホゲームをリリースした際、システム中に「プレイヤーがじゃぶじゃぶ課金したくなるような射幸心を煽りまくる説明文章」とだけ書いてある準備画面を表示させてしまい、話題になりました。
スマホゲームは課金したガチャによって強いキャラクターを引き当て、他のプレイヤーに対して優越感を感じることに主軸を置かせています。この優越感を程良く引き当てさせるため、ゲーム会社は確率を操作してユーザーに多額の課金をさせる仕組みなのです。
考えてみれば、キャバクラであれ、パチンコであれ、魚釣りであれ、これらには必ず射幸心を煽る要素が入っています。それが前面にあればあるほど「あなたはラッキーです。楽しくなりますよ」というメッセージだけが表立ってしまい、品がない雰囲気になってしまうというだけの差なのです。
射幸心を煽るもので一番典型的なもの。それはサラ金の広告です。サラ金の広告はただひたすら目立つだけで、そこには何の意味もありません。利率が書いてあるだけです。しかし「サラ金の広告はなんだか楽しい」というのはみんながご存知のはず。
では、どうすればこれらのような射幸心を煽るものを遠ざけ、お金の貯まる生活へと変わってゆくことができるのでしょうか。