債務整理コラム
借金で失敗する人の10の傾向 1
先日、統計データでなかなかに興味深いものが発表されました。総務省統計局が公開している平成25年住宅・土地統計調査の中にある「世帯の年間収入階級(5区分)」というデータをマップ形式にしたものです。世帯の年間収入マップ。
これを見てみると東京23区内で最も所得の多い地域は港区で、年収1000万を超えている世帯が26%と表示されています。所得の低い地域はご自身の目で判断していただければと思いますが、所得が高い地域と低い地域では景観、職業、年齢層、学歴などを含めて色々な面で違いがあります。中でも気になるのはやはり借金の問題です。
所得が高い地域と低い地域のどちらが借金を負っている人が多いか。実は借金というくくりだけではどっちもどっちです。所得が高い地区では収入が多い分、借金の額も大きくなります。どんな地域であっても住宅や自動車を一括買いする人はあまり多くはないのです。
私たちが知りたいのはやはり債務超過に近かったり、返済できない借金を抱えたりしている人についてでしょう。こちらについては、予想通りというか、所得の高い地域よりも低い地域の方が借金問題を抱えやすい傾向があることは否めません。
もちろん所得の高い人でも多額の負債を抱えて破産する人はたくさんいます。ただ、こういう人は案外立ち直りが早い傾向があります。逆に所得があまり高くない地域になるほど債務整理後、再び借金生活に戻りやすいところが垣間見えるのです。そこで今回はそこで今回は借金問題の整理後、生活を再建しやすい人と失敗しやすい人の傾向を10に分けてピックアップしてみます。
1)時間にルーズな人ほど借金問題は尾を引きやすい
待ち合わせをしても必ず少し遅れてくる人がいます。だったら、と待ち合わせの時間を早めに繰り上げても、必ず約束の時間より遅れるのです。こういう人はお金の価値をよくわかっていません。
お金には時間という側面があります。待ち合わせなのに約束の時間に遅れるということは、その間、他の人の時間を奪っています。待ってくれている人の時給が千二百円だったとしたら、十分遅れれば百二十円、二十分遅れれば二百四十円、相手から奪っているのに等しいのです。
時間にいい加減である人はお金にもいい加減。時間の約束を守れない人はお金の約束もなかなか守れないものなのです。
2)生活を再建できる人ほど清潔感がある
世間一般でお金持ちといわれる地区はいくつかあります。田園調布や松濤、地方であれば芦屋などが挙げられるはずです。これらの邸宅は揃ってきれいです。きれいというのは芸術的だったり、新進気鋭だったり、斬新だったりといろいろな受け止め方があると思います。ただ、それらに共通するのは清潔であること。
マイ彼らが住んでいる場所はとかく清潔。ゴミ一つ落ちていません。公共の道路だからと平気でゴミを落とすような不届きな輩はやはりこういう場所には住めないのです。
ひるがえってみてドヤ街の五百円の簡易宿はどうでしょう。簡易宿にも色々とありますが、それらの中には扉を開ければ一畳のスペースに何年間もほったらかしになった布団がそのまま置いてあるだけの宿もあります。枕元に据え付けられた腐りかけた板の上には、前の人が吸ったタバコの吸殻がまだ置いてあります。板壁は黒くカビが生えており、寝転がればノミがぴょんぴょん跳ねる始末。極めつけは落書きだらけの扉に貼られた「注射器をトイレに流さないこと」と書かれた貼り紙。
清潔であるということは自分がここまで気持ちを深く細かく行き渡らせていることの証明でもあるのです。つまり、清潔感とは、私はこのような人間ですと表明しているのと同じなのです。
もちろんお金持ちの邸宅だって、割れた窓ガラスをガムテープで止められていたり、また門柱が腐ってボロボロになっていたり、崩れた壁からのぞく庭園が草ボウボウで、あまつさえ池の水が腐っているようでは目も当てられません。
今、お金のあるないではありません。たった一畳のスペースですら清潔にできない。それでは人生の再建はなかなかおぼつかないということなのです