債務整理コラム
借金で失敗する人の10の傾向 2
3)人生を早く再起できる人はお礼を言える
最近インターネットで出回っている動画で、アメリカとおぼしき国外で、目が見えないふりをしている人が、ホームレスとお金持ち、それぞれに自分の手持ちのお金の額を確認してもらうというものがあります。
それによるとお金持ちは目の見えないふりをしている人に対して、平気でウソをついたり、また、だましたり、中にはひったくってまでお金を奪おうとします。しかしホームレスの多くは親切にお金の額を教えてくれるといった内容です。
編集をしているのかどうかはわかりませんが、これは必ずしも日本国内であてはまるものとは思えません。お金持ちが必ずしもいじわるだとも限りませんし、ホームレスがみんな親切だとも限りません。
当方の実体験でも、過去、ベンチに帽子を忘れていったホームレスの老人を追いかけて帽子を渡してあげたところ、老人はこちらを泥棒でも見るかのように睨みつけて、ひったくるような手つきでお礼もいわずに去って行きました。また、まったく同じことが、ヤクザにもなれないような半グレに落し物を渡してあげたときにもありました。
お礼を言えるというのは心に余裕があるからできるのです。心がギスギスしていればお礼を言う前に疑心暗鬼に陥ってしまう人もたくさんいるでしょう。また感謝をするというのはギブ・アンド・テイクの基礎の基礎でもあります。お礼すら言えない人が、お金を払うことなど到底できません。お礼が言えなければ誰も手助けをしてくれませんし、人生も再起することがままならないのです。
4)早く人生を再建できる人は分け合える
これは前の項目の「人生を早く再起できる人はお礼を言える」のもう一つの上に位置する事柄です。急がばまわれといいますが、早く人生を再建できる人は、利益を人と分かち合うことができます。
分け合えるとは何か。これは困っている人に寄付したり、恵んだりすることではありません。何かを事業を行うにあたり、自分も資金を出す。資金が出せないのであれば、お金のかわりに時間を出して黙々と働く。要するにリスクをきちんと折半できるということです。
世の中には口だけ出してリスクは相手持ちという考え方の人は非常に多いものです。しかし投資であれ、経営であれ、リスクとリターンは同じだけの確率で生じます。要するに100円儲かる事業は100円損するリスクもあるということなのです。これはどんなに相手にリスクを押し付けてもいずれ必ず同じ事態が生じるということです。
うまい汁だけすすろうとすると、必ず後にひずみが生じます。だからこそ最初から正直にリスクもリターンも分け合える人は、時間をかけて信頼を築いてゆき、結果的に多くの人の協力を得て人生の再起を早めに図ることができるのです。
5)再起を図るのが遅い人ほどなんでもやりたがる
人にはそれぞれ役割があります。別に天から与えられたという話ではありません。サッカーであれ、野球であれ、みんながそれぞれポジションを持ちます。サッカーをするにあたって、フォワードから、キーパーまで自分が全部こなして、周囲は全部自分のサポートというわけにはいきません。自分はこのポジションを受け持つから、能力のある人には相応のポジションについてもらう。
これがわかるかどうかが人生の再起を図れるかどうかの分かれ目。何かを行うにあたり、人にしっかり任せ、自分は得意分野に専念する。そのかわり、働いてもらった分、お礼を支払う。要するに消費するに留まらないお金の使い方をわきまえているということなのです。
これがわからない人はとにかくなんでもかんでも自分で行おうとします。この広い社会の中で自分が何ができるかがしっかりと理解できていないからなのです。これでは良くて器用貧乏。悪ければなんでもかんでも受け入れて中途半端に散らかし放題なゴミ屋敷のような人生になってしまいます。それでは人生の再起も当然、おぼつきません。