債務整理コラム
借金で失敗する人の10の傾向 4
9)再起を図れる人は貸し借りに敏感
借金で悩む人も十人十色です。旦那さんや奥さんの借金癖で悩んでいる人もいれば、仕事や人間関係のストレスから買い物依存症になってしまった人もいます。連帯保証人で多額の借金に苦しんでいる人もいれば、キャバクラにはまって気づいたときには借金地獄という人も世の中にはたくさんいます。
借金に限らず、世の中のモノで貸し借りが発生しているものはたくさんあります。アパートやマンションの家賃、レンタカーやレンタルビデオ、銀行や証券会社の口座、インターネットの各種サービスなども貸し借りの関係といえます。
いずれにしても、一時的に借金問題で悩んだとしてもその後、豊かな人生を手にすることができるかどうかは貸し借りに対する心の持ち方が一役買っていることは間違いないといえます。なぜなら、貸し借りをきちんとしている人ほど、他人の心の機微に敏感であるといえるからです。
たとえば映画のDVDを友人から借りたとします。豊かになれる人は、DVDを返す際にハンカチ一枚でも、缶コーヒー一本でもお礼をします。相手に利を与えようと考えるからです。こういう人であれば、一度貸してくれた人も、また今度もっと良いものを貸してあげようと考えます。
逆に借りたら借りっぱなし。中には平気で人から奪い取る人間もいる。せっかく善意で貸してくれたのに、その後、平気で踏み倒されてしまったのであれば、貸し手はもう二度と助け舟は出してくれないでしょう。これは借金で考えるととてもわかりやすい話だともいえます。
過去に知人を例に挙げます。彼はこれまで何度も飲食店を立ち上げてはそのたびに店を潰しています。料理が下手なのではありません。社員にまともに給料を与えず、しかも偉そうにふんぞり返っているからです。その人は店を潰すたびにどんどんジリ貧になってゆき、最後、住むところすら失ってしまい、現在行方不明になっています。
仮に返せなくても、返せないなら返せないなりに誠意を持つ。これは後の人生の再建のためにはとても大切なことだといえます。
10)自律心が強い
こ突き詰めると再起を図れる人はこの一点に収束されます。自律心が強いとはつまり、欲に強いということです。お金を儲けられる人に限って欲に強いというのもなんとも因果な巡り合わせだともいえますが、欲に強いからこそお金が手元に残ると考えればそれも納得がゆきます。
自律心が強いというのは何も見上げるばかりに立派なこととは限りません。朝決まった時間にきちんと起きるとか、ごはんを食べても腹八分目で抑えるといった当たり前のことがきちんとできるかどうかなのです。
これはひっくり返して考えれば、いらないものごとや自分の中の雑念を捨てられる人であるということ。「借りたDVD、いつか返さないとな。ああ、面倒だな」というような自分の足を引っ張る雑念をどんどん捨てて、そぎとってゆき、最後の最後に残るシンプルなもの。清潔感あふれる美しさを大事にする。そのような自律心のある人ほど、やはり多くの信頼を培って、だんだんと成功への道筋を歩んでゆけるものなのです。
終わりに
いかがでしょうか。どんな人間でも人生の中には波があります。いつでも順風満帆で上り調子という人は世界中のどこにもいません。お金で困っていなくても、健康で困っていたり、人間関係で寂しい思いをしている人もたくさんいます。
大切なことは、下り坂のときにいかに自暴自棄にならず、自分を客観的に見つめて学習できるか。債務整理が終わってホッと一息ついた後、自分の行動を見てふと「昔こういうことをして失敗したんだよな」と思うことができれば、そこから少しずつ人生は上り調子へと変わってゆくでしょう。
債務整理後は、二度と同じワナに陥らず、欲望に呑まれず、成長した自分を実感しながらぜひ新たなより良い人生を歩めるようにがんばってみてください。