債務整理コラム
前もって知る。近年の闇金業者の手口 2
4 偽装闇金に引っかかる被害者は大勢いる
インターネット内の闇金業者の多くは、自分を闇金業者などと喧伝してはいません。どちらかと言えば目立たたないホームページがほとんどです。
具体的には、地方の零細企業のような地味なホームページで「○○信販」などと標榜しているものが多いでしょう。先程ソフト闇金のような連中は、後先を考えていないいわゆる半グレが多く、大体が少しすれば根こそぎ検挙されてしまいます。中にはうまく逃げおおせる連中もいるようですが、少しばかり頭の回る者は稼ぐだけ稼いで、すぐにホームページを閉じてしまいます。
これに対して地味なホームページを開いている闇金業者というのは、ガードレールなどに連絡先を貼りつけたり、スポーツ新聞に広告を出しているのと感覚的には一緒です。目立ちたいけど、目立てない。このジレンマの中で、多重債務者などがうっかり引っかかってしまうのを手ぐすね引いて待ちわびているのです。
ただ、ホームページというものはそうしょっちゅう移転できるものではありません。090金融のようにホームページも年中名称を変更したり、会社名を変えたりすれば、ネット内での検索に引っかからなくなってしまうからです。このような理由のため、長く続けている闇金業者はまずあまり目立たないホームページでひっそりと業務を営んでいるのが多数なのです。
多重債務でお金に困っている人は、このようなホームページを見るとついうっかり審査の申込をしてしまいがちです。しかし、財務省などに登録されている貸金業者名などで検索をかけると、すぐに闇金業者であることが判断できます。ホームページに書いてある登録番号や金利などはあてにせず、まず、自分の目で調べてみる事が何よりも肝心です。
5 個人間融資の闇金業者
インターネット内には「個人間融資」などと呼ばれるウェブサイトや掲示板が多数存在します。ほとんどが非常にアングラで見るからに犯罪臭がするものであり、書き込まれている内容に非常にあやしいものばかりです。
そもそも会った事のない不特定多数の人にお金を貸し付ける事それ事態が貸金業法の違反であり、闇金業者と見なされます。つまり、万一「ほんのちょっとのお小遣い稼ぎ」というつもりで貸付をしている普通のサラリーマンが個人間融資を行っていたとしても、状況次第では闇金業者として検挙される可能性も十二分にあり得ると言うことです。
ただ、それ以前の問題として、当所の知る限り、個人間融資などの掲示板を開いている管理者それ自体が闇金業者である事が大多数です。また中身の書き込みも、いわゆるコピペであらゆる掲示板に同じような書き込みが散見されます。誤解を承知で言い切ってしまえば、個人間融資掲示板とは、要するに闇金業者しかいない、闇金業者の掲示板と思うべきでしょう。
またそうではなくても、この手の掲示板では、女性にお金を貸す代わりに身体を求める、いわゆる「ひととき」の被害に遭った人もたくさんいます。このような女性は性行為のみならず、裸の写真を撮られたり、身分証明を奪われて脅迫や恐喝を繰り返され、当所が対応した事も何度もあります。いずれにせよ、このような危険な場所でお金を借りようとすれば思った以上の大事件を引き起こします。関わらないようにすべきです。
6 アフィリエイト業者にご用心
インターネットにはアフィリエイトと呼ばれるホームページもたくさんあります。ネットサーフィンをしている方なら一度は耳にした事があるとは思いますが、アフィリエイトとは個人ホームページに出しているバナー広告の一種です。
これらアフィリエイトはクリックしたり、バナーを通じて買い物をすればその売上の一部がウェブサイトの製作者に支払われる仕組みとなっています。
健康食品やダイエット食品などがアフィリエイトサイトの顕著な例ですが、たとえば「ダイエット 健康食品」などで検索をすると、非常にたくさんのアフィリエイトサイトを目にする事ができるでしょう。
そしてアフィリエイトサイトは、サラ金関係にも数多く存在しています。たとえば「サラ金100社を一括審査」などと言ったウェブサイトなどが挙げられます。