破産申立に至った事情008/男性

申立人 ○○ ○○

借入状況及び当時の生活状況

1.
平成9年4月に就職したもののまだ新卒で収入も少なかったため、生活費を補うために青木信用金庫より借り入れを始めたと記憶しています。また勤務先の経営状態は厳しくなる一方で、その後に中央三井カードからも借り入れを始めるようになりました。そして平成12年には事業縮小のため解雇されて収入もなくなってしまい仕事を探すもののなかなか見つからず、しんきんカードからも新規に借り入れをして生活を凌いでいる状態でした。

2.
結局仕事は見つからず、当面は父親の大工仕事を手伝うこととなり、平成12年から平成17年までの間は父から小額のお小遣いをもらって生活をしている状態でした。しかし父の仕事も景気の波に左右されやすく、常に一定の収入を確保できる仕事ではありませんでした。私も父の仕事を手伝う傍らで他のアルバイトもして、少しでも家計に協力しようと努力していましたが、とくに平成14年頃は家計が苦しい状況であったため、家族の生活を助けるためにジャックスやオリエントコーポレーションからも借り入れを始めるようになり、生活費に充ててなんとか生計を維持しておりました。

3.
平成16年頃、父親が入院して2ヶ月ほど仕事が出来ない状態となりました。また悪いことは重なり、祖母が医者から余命半年を宣告されたため介護にもお金が必要な状態となってしまいました。入院や介護で生活に回すお金が無くなり、家計が逼迫してしまったため、やむを得ずアットローン(プロミス)やセントラルファイナンス(セディナ)から新たに借り入れてしましました。

4.
平成17年になり、ようやく契約社員として新しく就職することが出来ましたが、今までの借り入れで月の返済額も大きくなってしまっていたため自分の収入だけでは返済額に満たないこともあり、OMC(セディナ)からも借り入れをして返済に充てておりました。

5.
平成18年4月になり、派遣という形式ではありますが、大手企業で勤務できるようになりました。しかし転職に伴って収入が無い時期もあったため、三洋信販(プロミス)からも借り入れ、返済や生活費に充てました。

6.
その後、平成19年には正社員として雇用して頂けることになり収入もアップしましたが、すでに時遅く返済額が大きくなりすぎていたため、ボーナス等も全て返済にあてていましたが、収入より返済が上回っていて、どうしていいかわからない状態でした。平成21年にはアイフルからも借り入れましたが、返済した金額をまた借りての自転車操業でお金に余裕が生まれませんでした。

もうこの頃には、自分も家族も返済だけで精一杯になり、何一つほかの出費に回す余裕はありませんでした。冷静に考える事もできず、精神的にもどうにもなりませんでした。結局、収入の増える量にも限界があり、最終的には給料すべてが返済状態で自分の時間すらありませんでした。生活費等の借入金だけがどんどん膨らんでしまいました。次々と予期せぬ出費がかさなり、生活する為にはどうしても新たな借入先をみつけて一時しのぎを繰り返す結果になりました。生活費等の借り入れで気がつけば借入金が膨大になり、借入先や借入状況すら把握できなくなっていました。支払いはおろか、生活も維持できなくなり精神的にも疲労困憊していました。

知人に借り入れを申し込んでも貸すお金がないと断られ、親も自分たちの借金や生活で精一杯で余裕は無く、もうどうすることも出来ない状態となってしまいました。

そして平成22年10月頃、再起を期すべく司法書士に債務整理の依頼をし、負債総額を調査したところ、自身での任意返済が厳しい状況がわかり、将来の生活設計等を考慮した結果、本件申し立てをするに至りました。

現在の生活状況及び心境

現在は無駄な出費を極力抑え、贅沢せず質素倹約と節約に努めて生活を心掛け、体調を崩さないように気を付けながら仕事に励んでおります。各債権者の方々には、ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。十分反省し、二度とこのようなことがないように注意いたします。よろしくお願い致します。

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