2010年12月の知らなきゃ損する債務整理関連ニュース
2010/12/22貸金利用者の3割「希望どおりの借り入れできず」 改正貸金業法で
2010年6月に完全施行された改正貸金業法の影響で、貸金業を利用していた人の約3割が「希望どおりの金額で借り入れできなかった」ことが、金融庁の「貸金業利用者に対する意識調査」でわかった。
6月の法改正では、借入残高が年収の3分の1を超えると新たな借り入れができなくなる「総量規制」が導入された。調査結果は、金融庁が2010年12月21日に開いた改正貸金業法フォローアップチームの関係者ヒアリングで明らかにした。
それによると、貸金業利用者のうち、貸金業法改正後に借り入れを申し込んだ人で、「希望どおりの金額で借り入れできた」が69.7%、「希望どおりの金額で借り入れできないことがあった」が15.1%、「借り入れできなかった」が15.2%だった。
借り入れできなかった時の対応としては、「支出を控えた・諦めた」が最も多く58.9%、「親戚・友人等からの援助を受けた・借り入れを行った」が24.0%、「銀行のカードローンから借りた」11.8%。最近問題視されている「クレジットカードの現金化」が3.2%、「ヤミ金の利用」も0.3%いた。
一方、貸金業者に対するアンケート調査でも、取引顧客数ベースで約2割、貸付残高ベースで約3割が総量規制に抵触しているという。貸金業者の貸付残高も減少している。
2010/12/14貸金利用の延滞件数増加 「総量規制」の影響出始める
信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)の貸金情報統計によると、2010年11月の貸金業者を利用した人の支払い延滞件数は、前月に比べて2.8%増の614万件だった。人数も、同2.1%増の430万人となった。
支払い延滞情報は、約定返済日から3か月以上支払い(返済)が滞っているものをいう。CICでは、10年6月に完全施行された改正貸金業法による「総量規制の導入に伴う影響が徐々に支払いの延滞にも現れてきている」と考えている。
一方、借入残高の総額は11兆221億円で、同1.6%減っている。貸金業者が融資審査を厳格化していることが影響しているとみられる。
借入残高のある利用者一人あたりの件数は、1.7件。借り入れ件数は全体的に減っていて、5件以上に残高がある利用者は338万件で、前月比3.2%減った。
2010/12/ 1大手4行、住宅ローン金利引き上げ
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行は、12月から住宅ローン金利を引き上げた。長期金利の上昇に伴う措置で、2010年12月1日の新規融資分から適用する。
たとえば固定期間10年ものは、各行とも前月比0.20%引き上げたことで、みずほ銀行が年3.95%、他の3行は年4.0%となった。また固定期間5年ものでは、みずほ銀行が年3.50%、他の3行は年3.55%を適用する。