依頼者からの借金体験記

法務事務所に相談し、多重債務から脱出!

まさか、夫が多重債務?

ある日、転勤が決まり、ついていくかどうか迷いましたが、まだ子供も小さいこともあり、私と子供だけの生活では、なんだかんだといっても心細いと感じ、ついていくことに決めました。ところが、転勤先では、さらにエスカレート。賃貸の戸建てでしたが、その一室をおタク部屋(自分だけの趣味の部屋)にしてしまい、会社から帰宅すると、「ただいま」も言わずに、部屋に真っすぐ向かい顔もあわすことも減り、土日の休日は食事以外は、部屋から出てこない生活となり、会話などもほとんどなくなりました。部屋で何をしているのか?それは、テレビとビデオを一日中見ているのです。


いつのまにか、その部屋には立派なオーディオが置かれ、ビデオを録画したものが山積みになっていました。子供が転校先でいろいろな問題があり、どうしたらいいか相談したくて、部屋に入るも「自分の貴重な時間を邪魔しないでくれ」と、まともに話など聞いてはくれませんでした。なぜ、ここまで極端に部屋にこもり、会話もしようとしなくなってしまったのか?そのときの私は、理解できませんでした。後で、『多重債務』に悩み、私にそのことを気づかれたくなかったのではないか?と思い返せるのですが…。

しばらくすると、郵便受けには、消費者金融から夫宛に1通、2通、3通と、督促状がどんどん増えて届くようになりました。私は何かの間違いだろうと思いつつ、夫に「あれはなに?」と聞きたくても聞くことができないでいました。ある日、買い物でお金を使うとき少し足りなかったので、夫から「何かのときにと使うように」と持たされていたゴールドカードを出して清算しようとしたところ、スーパーの人から「ご利用できないようになってます」といわれ唖然としてしまいました。「なぜ?」、「どうして?」と首をかしげながら帰宅し、早速、カード会社に電話したところ、カード名義の人しか現在の状況を教えることはできないといわれてしまったのです。さて、どうしたものか…思いもかけないできごとに夜も眠れない日が続きました。

次は、某保険会社から電話がかかり、私の名前でお金を主人がかりていたらしく、どうなっているのかとの連絡でした。私には全く実に覚えのないことですから「私はお金など借りていませんし、知りません」と話したのですが、担当の方は、私の署名と印鑑が提出されているというのです。夫が勝手に私の筆跡をまねて署名し印鑑を押印したようです。私は、裏切られた気持ちでいっぱいでした。

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