任意整理が救った多重債務地獄:第６章【依頼者からの借金体験記】

買い物先でばったり出会ったＹさん

債務整理をするまでは、毎月返済期日が近くなると、あっちの業者、こっちの業者とやりくりをしながら返済していたものが、今月からは債務整理をお願いした司法書士事務所に一括して振り込むだけで済むなんて、本当に嘘のように心がスゥーっと晴々しい気持ちになり、以前のように楽しい日々が送れるようになりました。もちろん、借金が消えたわけではありません、任意整理という形でお願いしたお陰で、催促の電話からも解放されたのですから天にも昇るような気持ちでした。

そんな折、いつものスーパーで買い物をしていると、元気のないＹさんに出会いました。お鍋の訪問販売を生き生きとやっていたＹさんだったのに、憂うつそうな表情でショッピングカートを押しながら買い物をしていたのです。私は思い切って声をかけました。すると、Ｙさんは私の顔を見るなり泣き出したのです。私は驚いたものの放っておけず、近くのファミレスで彼女の話を聞くことにしました。彼女は泣きじゃくりながらも、行き詰っている現状を話し始めました。
聞けば、あれからもホームパーティなどを開き、順調に収入を増やしていったそうです。すると会社の営業マンから、「ランクを取ると、もっと収入が取れるようになるから挑戦してみないか？」と声をかえられたそうです。しかし、ランクアップするためには、1カ月に200万円の売上をあげなければなりません。それでも、順調に彼女の顧客も増え、毎月20万円ほどの収入があったため、200万円くらいは何とかなるだろうと思ったそうです。

ところが、そんな時に限って、彼女の子供3人が続けて水ぼうそうにかかり、販売活動をすることができず、その月は5万円しか売上がなかったそうです。残りの195万円分は、仕方なく自分で買い込まなければなりません。95万円は、なんとか自分の貯金から用意することができましたが、残りの100万円は仕方なく借金をしたそうです。彼女の場合、訪問販売はサラリーマンやパートと違い収入が安定していないため、通常の消費者金融から借りることができず、サラ金から38.2％の高金利での借金でした。

勇気を出して一歩踏み出してみる

結局、彼女も私と同じように借金を返すために借金をするような日々が続き、気がつくと借入総額が500万円になっていたそうです。毎月の返済額は約15万円。サラ金の取り立ては私が受けたものより厳しく、仕事先まで直接業者が顔を出すようになり、「いっそ死んでしまいたい」と思っていた矢先に私と出会ったという訳です。
私は身につまされる思いで彼女の話を聞き、思わず自分の体験を話しました。そして、同じように借金に苦しむＹさんに債務整理のことを伝え、お世話になったこちらの事務所を紹介したのです。今では彼女も昔のような笑顔を取り戻し、ギリギリでご主人にもバレないで済んだそうです。

この借金地獄を通し、どうにかなるではどうにかならないことを痛いほど感じました。そして、親身になって相談に乗ってくださったジャパンネット法律事務所の皆様には、感謝してもしきれない思いでいっぱいです。
「もう絶対に借りないぞ！」
私は心に強く誓いました。そして、もしも今、借金地獄に苦しんでいる方が、私の体験談を読んでくださっているとしたら、「勇気を出して一歩踏み出して！」と言いたいです。
あなたと、あなたの家族のために、早く返して2度と借りない！この言葉は、私の胸にも深く刻んでいます。本当に苦しかったあの日々、もう絶対に戻りたくありません！だからこそ、一歩ずつでも着実に歩いていこうと思っています。