本当に債務整理を誰にも知られずにできる?
借金があることや債務整理をしていることが周囲の人々に知られてしまうと問題があるという方は非常に多くいらっしゃいます。
勤務先や職場に対してはよせられる相談の90%以上の方が、夫婦間に関しては50%以上の方が、親子間に関しては30%以上の方が借金自体や債務整理を行うことを秘密にしたがります。
その理由としては、借金が原因の職場からの解雇や昇進への影響、夫婦間の離婚や別居、親子間の絶縁や勘当等の様々な危険性です。
では実際に債務整理を行った場合、最初から最後まで周囲に知られずに処理をすることが可能なのかというと、それは依頼をする事務所の方針により大きくちがいます。
例えば債務整理を開始すると依頼をした事務所との間で、書類の送付や、電話やメールでの連絡を行うことがありますが、その際に差出人名を担当者の個人名にしたり、事務所からのメールにパスワードを設定し本人以外はタイトルを含め内容を見れなくする等の、細かな配慮でその人の生活環境にあった方法を考え協力してくれる事務所なのか、または無神経に事務所の方針を押し付ける横柄な事務所なのかにより全く違います。
しかし最大限に事務所側が協力をしてもばれてしまうことがあります。
その原因のほとんどは債務整理をしている本人からの自己申告なのです。
なぜ?と思われる方も多いとは思いますが、やはり借金や債務整理の現状を家族に対して隠している罪悪感と、苦しい現状を少しでも良いから理解してもらいたい、できれば協力してもらいたい等の正直な気持ちの表れからだと思います。
借金や債務整理の事実を打ち明けた場合のその結果は、人それぞれ環境によって様々ですが、多くを見てきた感想としては、家族とは捨てたものじゃないなという感じです。
一方、悲惨な結果に終わることもありますのでご自身の環境と人間関係をよく考えて判断することをお勧めしますが、共通する成功の条件として良く目にするのは、何の目途も立っていない状態で打ち明けることは避けて、ある程度の解決策が見えてきた段階で打ち明けることではないかと思います。