存在しないブラックリストと個人信用情報

存在しないブラックリストと個人信用情報

債務整理をするべきか債務整理はやめるべきかを迷っている方の理由にはふたつあります。

ひとつは借りたものは約束通りきちんと返すべきものという道徳的な理由と、もうひとつは自分の将来に対する影響や損失等の利益的な理由です。

道徳的な理由に関しては個々の考え方により善悪様々に感じ方があるとは思いますが、債務整理は法律を守っておこなう国民の権利のひとつであり、逆を言えば無理な状態で債務整理をせずに遅延等を繰り返していることや、自転車操業で意味のない借金をいたずらに膨らますことの方が債権者や周囲の人に迷惑をかける結果にもなります。

利益的な理由に関しては様々な情報が飛び交っていますが、ブラックリストなる載ってしまったが最後で半永久的に社会的信用を失う暗黒イメージのリストなど今も昔も存在しません。

ではなぜブラックリストという言葉が生まれ社会に知れわたったかというと、金融業者等の債権者がつくりあげた返済をさせるための恐怖伝説に他なりません。

確かに個人信用情報というものは存在しますが、これは公的なものではなく一部の金融業者数社のグループ間での情報交換であったり、銀行間だけの共有情報であったりします。

また大きな信用情報機関も存在しますが、民間企業であり金融業者全社が加盟しているものではありません。

お勧めできることではありませんが、実際に債務整理の進行中に金融業者から新規の融資を受ける方もおり事情によっては絶対にしてはいけないこととは言い切れません。

大切な将来を考えるのであれば、かたよった情報から自分自身で答えを導くのではなく、依頼するとかしないとかは別問題として、親身な専門家に一度は相談することを強くお勧めします。

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